箱庭で遊ぶ日々

よく考えながら生活していくために

義父の入所と空き家の管理 入所まで

年が明けてから,一気にいろいろなことが動き出した.

年末,家族みんなで実家で過ごした後,87歳になる義父が「入所」を希望するようになったのだ.きっかけは,比較的新しい高齢者住宅を見学に行ったことだろう.私としては,絶対に車の運転をやめて欲しかった.「自分は大丈夫だ」という姿勢に憤りさえ感じていた.しかし,息子は車の鍵を取り上げようとせず,様子を見て自然に乗らなくなるのを待つという方針で,タクシーの利用に移行するよう促していた.本人は隠れて運転しているようで,悪びれた様子もなく好物を買いに出かけてりしていた.

義母が亡くなってからの4年間,週末にはほとんど欠かさず食料を持って義父宅を訪れ,昼職や夕食の準備をしてきた.本人も自分の身の回りのことを自分で済ませたり,庭の草をとったりと,やるだけのことを頑張ってきたと思う.しかし,次第に食事の準備を億劫がるようになり,気温の変化にも対応するのが難しくなってきた.

2箇所の施設を見学に行き,本人も納得の上で入所をすることになった.3月に入ってから準備を始め,3月25日(日)に入所した.家具や衣類,お茶のセット,お菓子等を準備して,なれない土地の「住居型高齢者施設」に.施設の担当者の説明に不備が多く,いらいらさせられることが多かったように思う.直接手続きに当たった息子はいろいろ大変だった.

親の世話,ってなんだろうか.子どもが当然するべき義務なのだろうか.他にやる人がいない場合,どうしてもやらなければならないものなのだろう.子どもが自分の身を削ってまでやらなければならないことか.それも,満足いくまでやってやらなければならないのか.こんなコメントを書くこと自体憚られる.利己的に感じられる.

しかし,経済的に資源がなければ,子どもが自分の時間や資材を投げ打って捨て身におこなわなければならないものだとしたら,これほど「苦しい」行いはない.育ててもらったから,ということか.なんか割り切れないものを感じながら老いゆく者の要求に対処せざるおえなくなる.