箱庭で遊ぶ日々

よく考えながら生活していくために

父の年始、私の年始

昨日13時ごろ、施設の父に電話をした。1週間ぶりだろうか。12月30日から1月11日までは、COVID-19の感染対策として施設への出入りが難しい状況になっているので、敢えて訪問せずにいたのだ。いつも通りの元気そうな声だった。お風呂にも入れてもらって、身体中綺麗にしてもらったと嬉しそうだった。1日には、おせち料理やお刺身が出たと機嫌良く話してくれた。父にとって、この施設で迎える4回目のお正月だ。対価を支払っているとはいえ、年老いた父が安心して暮らせるよう配慮してくれている施設には、感謝の気持ちしかない。

 高齢の親の世話を自らしたい、いや、すべきだ、と考えている人にとっては、施設に預けて安心している私はものぐさな親不孝者に映るかも知れない。「私は親を家で看取りました」という人は、本当に立派だと思う。しかし、私には真似はできないし、真似をしたいとも思わない。親もそれを望んでいるとも思えないのだ。

 そして、私のリモートワークが始まった。朝起きて、簡単な着替えをして、のんびりと朝食をとって、メールをチェックして、事務仕事をし、授業準備をして、簡単な身繕いをして上半身だけ見られても良い格好をして、Zoomに入って。

 近日中に、緊急事態宣言が発令されるという連絡が入る。直接にではないが、仕事の段取りが多少変わる。遠隔での作業が増える。振り回されないように、自分のやるべきことを着実に進められる1年にしたい。