箱庭で遊ぶ日々

よく考えながら生活していくために

夏休みの検診

久しぶりに歯科検診と眼科検診を受けた。歯科は、市役所から送られきた受診用の案内をきっかけとして、眼科は、ここ数年、左目の見え辛さや、視力の調整困難さが気になっていたので受信してみることにした。学期中に医者にかかるのは面倒なので、この時期になってしまった。

8月21日(土)

歯科は、ここ二十年ほど通っている最寄駅近くのクリニックに決めた。数名の医師をかかえる比較的大きいクリニックなのだが、問題は、自分にしっくりとくる先生に当たるとは限らない点だ。最近、60歳前後の男性医師に当たるのだが、前回治療を受けた際には、顔にタオルをかけられ、どんな器具を使用しえいるのか見えない状態で不安だった。しかも、治療の仕方が荒っぽい。今日も、その歯科医師が現れて、少しがっかりした。大雑把に口の中をひととりチェックしながら、歯科助手にその結果を報告するのだが、助手も記録の仕方がわからないらしく、医師に笑いながらいちいち確認している。診断結果は、歯茎の状態も悪くはなく、特に問題がないとのこと。ただ一点、右下の奥に「根っこの神経の腫れ」(根尖病巣による歯茎の腫れ)があるので、治療した方が良いのでは、という説明があった。半年ほど前に大きな病院の口腔歯科に相談した部分である。「上に被せてある歯を壊して、中を見て治療してみては」のことだ。その場では「結構です」とは言えずに、次回の予約をとってしまった。まあ、予想通りの展開で驚きも落胆もない。歳をとるとこんなものなのだろうか。

今後の治療をどうするか。すぐにネットで調べるころができるので、何をどれだけ心配すべきか、ある程度客観的に評価することができるのが昔と大きな違いだ。専門家しかアクセスできなかった情報を簡単に見られるのだ。とりあえず様子を見ることに決めた。

歯の神経の治療(根管治療) | e-ヘルスネット(厚生労働省)

 

8月25日(水)

駅前の眼科クリニックへ。なぜか眼科、美容科、となっている。近いし、ネット上での評判が良さそうなので決めた。ここでもまた「ネット上の」だ。依存度が高くなっている。最初にあらかじめ眼科助手に視力や眼圧を測定してもらったあと、いよいよ医師の診断室へ。髪が肩ほどまで伸びた女性医師が、薄暗く比較的狭い部屋(まるで私の実験室のような)座っていた。私の顔をみるや否や、明るい声で「目の病気が疑われるのでCTを取ります」と言う。なんだろう、と不安と好奇心とでいっぱいになりながら、片目ずつファインダーのようなものをのぞいて数秒の間正面を見た。黒赤画像上に黄緑色の細い光の線が左右・上下に往復していたように記憶している。測定が終わるや否や、パソコンをカタカタと操作しながらCT画像を提示し、診断を下した。網膜前膜、という病気だそうだ。白髪と同じように老化によって生じるとのことだ。短い時間に、必要な情報を詰め込んだ解説だった。要約すると1)老化とともに水晶体の張りがなくなってきた内側によってくるのだが、その際に、水晶体の外側の幕の部分が網膜付近に残された状態になってしまっている。そのため、見え辛くなったり、眩しくなったりする、2)外科的手術で取り除くことも可能だが、リスクが伴うものなので、視力が0.7以下になるまではこのまま様子をみる 3)軽度の白内障も見られるが、まだ、レベル1なので手術は必要ない。白内障の手術は研修医でもできるくらい簡単な手術で、失敗もない。現段階では点眼する薬もあるが、まだ軽度だし効果もないので使用する必要はない 4)特に日常的な目の使い方(パソコン等)は関係ない。目が疲れるようなら20分ごとに2分ほど目を休める良い 5)半年に1回くらい、目の検診をすると良い。網膜前膜については、悪化すると物が歪んで見えるようになるので、格子状の図柄を見て確認すると良い。急激に歪みが進んだ際には受信すること、6)緑内障の心配はない。

これまで不調だった左目の状態が判って良かった。網膜前膜、という予想していなかった病名を告げられて少し動揺したが、まあ、仕方がない。次第に見栄が悪くなってくるということだ。本気で、目を休める習慣を身につけるようにしたい。

https://https://www.gankaikai.or.jp/health/55/01.html

 

さて、次回の検診は、春休みで宜しいであろうか。2月末に、また。