年末年始に,二人の友人から「還暦を迎えるにあたり,勝手ながら新年のご挨拶をご遠慮云々」という便りをもらった.一人は,年末に「来年から,年賀状はやめますね,」というクリスマスカードだが,「そっか,それもありか」と気に留めもしなかった.もう一人からは,2月に入って葉書が届いた.「勝手ながら本年より新年のご挨拶をご遠慮させていただく所存です.これまで常に私を支え,励ましてくださった皆さまには,感謝の気持ちでいっぱいです.本当にありがとうございました.」という文面で,相手には有無を言わせないような強いエネルギーを発していて,少し面食らった.昨今流行りの「断捨離」の人間関係版のようだ.
「新年の挨拶」「還暦」で検索してみると,結構この年代に年賀状をやめる人がいるらしい.煩わしく形式的なご挨拶を止めよう,という気持ちは理解できないでもない.
ただ,私には,まだ考えも及ばなかったことなので,いささかびっくりした.なにも宣言するようなことでもないし,嫌ならフェードアウトすれば良いことではないか.いきなり,「今年で年賀状をやめます」と宣言された側には,寂しい気持ちや切り捨てられたような気分になる人もいるだろう.また,ラインやメールなら挨拶をしても良いのか,それとも,挨拶そのものを止めたいのか,迷うところとなってしまう.
そんなことにならないように,挨拶文への丁寧な注意書きまである.いつか参考になることもあるかも知れない.
年賀状じまいの文例や注意点「年賀状をやめるとき」の挨拶文について
https://www.enjoy-mylife.net/being/new-years-card-jimai-sentence-example